
汎用PPと変性PP:変性が避けられない場面
汎用PPは安価ですが構造荷重には耐えられません。何が不足しているかを知れば、何を加えるべきかが分かります。
汎用PPの3つの弱点
剛性:ホモポリマーPPの曲げ弾性率は約1,500 MPaで、厚肉なら許容範囲ですが、大型薄肉部品では明らかに柔らかすぎます。
耐熱:0.45 MPaでのHDTは約95 °Cで、給湯器部品や食洗機部品、エンジンルーム周りの用途では不合格です。
低温脆性:ホモポリマーPPは0 °C前後で衝撃強度が急激に低下し、冬場の屋外使用では現実的なリスクです。
用途に合わせた改質
剛性には → TD10〜TD30のタルク充填、またはGF20〜GF30のガラス繊維。
耐熱 → 鉱物充填と熱老化安定剤パッケージ。それ以上はPP-GFか、PAへの切り替えです。
低温脆性には → EPDMやPOEによる靭性改良で、-30 °Cまで靭性を保ちます。
改質が不要なケース
厚肉・常温用・外観や公差要件のない経済部品 — コンテナ、収納箱、簡単な保管ボックス — には着色汎用PPで十分で、コンパウンディングは単にコストを上乗せするだけです。
判断基準は常に実際の使用条件であり、改質が高度に聞こえるかどうかではありません。
関連グレード



変性 PP クリーム CP-212
表面仕上がりと色安定性にMFR 15 g/10min、曲げ弾性率 1800 MPa のクリーム色の変性ポリプロピレン。外観部品や民生用品向け。
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