8月6日、国際原油市場は大幅に反発した。ニューヨーク商業取引所の9月渡し軽質原油先物価格は2.07ドル上昇し、1バレル77.29ドルで取引を終えた。上昇率は2.75%である。10月渡しのロンドン・ブレント原油先物価格は3.04ドル上昇し、1バレル82.49ドルで引け、上昇率は3.83%となった。前週は米イラン外交交渉の進展やホルムズ海峡の再開通の見通しを受けて国際原油価格が一時14%を超える大幅な下落となり、WTIは3週間ぶりの安値となる74.24ドルまで下押しした。
市場関係者は、今回の反発は主にホルムズ海峡再開に関する実際の進捗が市場の楽観的な期待に届かなかったことと、直近の下げ幅が過大であったことによる技術的な修正需要が重なった結果だと指摘している。フィッチ・レーティングスは8月6日、2026年のブレント原油価格の基本シナリオを1バレル平均87ドルに据え置くと表明した。この前提には、中東情勢の再燃や敵対行為、短期的な紛争などに伴う高い地政学リスクプレミアムがすでに織り込まれている。ただしフィッチは、現時点でリスクは下方向に転じており、世界の石油市場は9月以降再び供給過剰に戻り、2026年第4四半期のブレント価格は1バレル70ドルまで低下する可能性があると警告した。
コスト面の激しい変動を受け、中国国内のプラスチック先物・現物市場は明確に分化した。8月6日、ポリプロピレン先物の主力限月は1トン当たり7,976元で引け、2.00%の大幅安となった。ポリエチレン(LLDPE)先物の主力限月は7,629元で0.03%の小幅安。一方、PVC先物の主力限月は逆行高となり0.79%上昇の4,493元で引けた。現物市場では、プラスチック業界価格指数が8,210ポイント、0.38%の下落。PE価格指数は9,061ポイントで0.29%安、LLDPE価格指数は8,212ポイントで0.65%安、PP価格指数は9,038ポイントで0.85%安、PVC価格指数は4,618ポイントで0.43%高、ABS価格指数は10,280ポイントで0.39%安となった。
業界のアナリストは、原油コストの激しい変動が短期的に川下へ有効に転嫁されることは難しいとみている。現在プラスチック産業チェーンは伝統的な消費閑散期にあり、川下加工企業の稼働率は低水準にとどまり、調達は実需中心である。ポリオレフィンの供給圧力も依然として顕著であり、コスト上昇は実質的な価格支持というより市場心理の改善として現れている。
今後については、9月以降に世界の石油市場が想定どおり供給過剰に転じれば、プラスチック原料コストの重心はさらに切り下がる可能性があり、産業チェーンの利益配分が再編される見通しである。川下企業には、中東の地政学情勢の推移と国内の新規設備稼働ペースを注視し、原料調達と在庫管理を柔軟に行い、一方向の価格リスクを回避することが求められる。