イランが週末にイスラエルを攻撃、地政学リスク急騰、原油月曜日に大幅高寄り、プラスチック原料コストに課題
2026年6月8日 市場デイリーレポート
6月5日(先週金曜日)、国際原油は下落を続け、WTI7月契約は90.54ドル/バレル(-2.69%)、ブレント8月契約は93.09ドル/バレル(-2.04%)で引けた。しかし週末、中東情勢が急転。イランがイスラエルに向けて複数回のミサイルを発射し、イスラエル全土で防空警報が鳴り響いた。イラン革命防衛隊はさらなる行動の可能性を示唆。これを受け、6月8日(月曜日)の原油市場は大きくギャップアップして寄り付き、地政学リスクプレミアムが急速に回帰した。
地政学イベント:イランのイスラエルミサイル攻撃で緊張急激に悪化
卓創資訊の6月8日早朝報道によると、イランは週末にかけてイスラエルに向けて複数回のミサイルを発射し、イスラエル全土で防空警報が発令された。イラン革命防衛隊はイスラエルに対する更なる軍事的措置の可能性を示唆した。これはホルムズ海峡の緊張に続く、中東地政学リスクの再激化。市場のリスク回避姿勢が急激に強まり、投資家は原油供給のさらなる中断リスクを急速に価格に織り込んだ。
これまで米イラン紛争解決の期待が紛争再燃への懸念を上回り、原油先物は下落していた。しかし週末のミサイル攻撃で期待は一変、地政学リスクプレミアムが大きく回帰した。
原油市場:多様な要因が交錯、変動リスク増大
先週金曜日(6月5日)は米イラン緊張緩和の消化により原油は顕著に下落したが、週末のイスラエル軍事攻撃で市場は不意を突かれ、月曜寄り付きから原油は急騰。現在、市場は複数の不確実性に直面している。
プラスチック原料市場:コストサポート圧力に直面
PE市場:LLDPE価格は小幅に弱含み。PP粒、PP粉、LLDPEフィルムはいずれも0-50元/トンの下落。オフシーズンの需要と低操業率が購買意欲を抑制。
PA6市場:高速紡糸チップ華東メイン参照11600-11800元/トン、安定。カプロラクタム華東液状市場11100元/トン。
見通し
イランの週末のイスラエルミサイル攻撃が当面の最大の変数。中東情勢がさらに悪化すれば原油価格は持続的反発の可能性あり。短期的動向に注視。