製品紹介:押出成形用高性能改性ポリプロピレン (PP-LT-1431)
特性:超耐低温性、高剛性、優れた寸法安定性
1. 製品概要
PP-LT-1431 は、**押出成形(Extrusion)**プロセス向けに開発された特殊改性ポリプロピレン(PP)材料です。一般的なポリプロピレンが低温環境下で脆くなりやすいという弱点を克服するため、高度な熱可塑性エラストマーによる靭性強化技術と、高性能ミネラル充填による補強技術を組み合わせています。
本材料は、マイナス20℃以下の環境でも発揮される高い耐衝撃性と、**優れた曲げ弾性率(剛性)**を極めて高い次元で両立させています。独自の分子設計により溶融張力(メルトストレングス)を高めており、大型プロファイル、複雑な断面形状、および薄肉パイプなどの連続生産において、安定した成形を実現します。
2. 主な特長とメリット
卓越した耐低温脆性: -20℃以下の極寒環境でも優れた靭性を維持し、寒冷地やコールドチェーン環境での製品の割れや破損を防ぎます。
優れた剛性と耐クリープ性: 高弾性設計により、荷重がかかる構造材や長期間ストレスがかかる部品においても変形しにくく、強力なサポート力を発揮します。
高い寸法安定性: 線膨脹係数(CLTE)を低く抑えることで、押出後の収縮や温度変化による歪みを最小限にし、精密な組み立てが必要な部品でも高い適合精度を保証します。
良好な押出加工性: 安定したメルトフローレート(MFR)と高い溶融張力により、壁厚の均一化と滑らかな表面仕上げが可能となり、不良率の低減に貢献します。
耐化学性と環境対応: ポリプロピレン本来の優れた耐酸・耐アルカリ性を継承しており、各種環境規制(RoHS/REACH等)にも適合しています。
3. 技術パラメータ(代表値)
試験項目 | 試験方法 | 単位 | 代表値 |
比重(密度) | ISO 1183 | g/cm³ | 1.05 - 1.15 |
メルトフローレート (230°C/2.16kg) | ISO 1133 | g/10min | 1.0 - 3.0 |
曲げ弾性率 | ISO 178 | MPa | 2,200 - 2,600 |
低温シャルピー衝撃強度 (-20°C) | ISO 179 | kJ/m² | ≥ 10 |
荷重たわみ温度 (0.45MPa) | ISO 75 | °C | 125 - 135 |
線膨脹係数 | ASTM D696 | 10⁻⁵/°C | < 6 |
4. 主な応用分野
PP-LT-1431 は剛性と耐寒性の両方を備えているため、以下の業界で広く採用されています。
① コールドチェーン・冷凍工学
主な用途: 冷凍倉庫用棚板プロファイル、冷蔵・冷凍車の内装トリム、業務用フリーザーの構造部品。
メリット: -30℃程度の環境でも脆化せず、重い荷物の積載圧力にも耐えられます。
② 自動車産業(押出部品)
主な用途: ウェザーストリップ内部支持構造、マッドガード補強材、アンダーボディプロテクター、装飾用サイドモール。
メリット: 極寒地での屋外使用に耐え、高速走行時でも正確な寸法を維持します。
③ 建築・土木インフラ
主な用途: 屋外建設用型枠支持材、高速道路用防眩板、ケーブル保護管、屋外フェンス用プロファイル。
メリット: 金属や木材の代替として、錆びず、老化しにくい構造材として機能します。
④ 物流・重量物包装
主な用途: プラスチック段ボール用補強フレーム、重量物用パレットの補強材、通い箱のエッジガード。
メリット: 繰り返しの落下衝撃にも強く、物流資材の耐用年数を大幅に延ばします。
5. 加工ガイドライン
乾燥条件: ポリプロピレンの吸水率は低いですが、外観の品質を最適化するため、80℃で1.5〜2時間の乾燥を推奨します。
押出温度設定(目安):
フィードゾーン:180°C - 200°C
圧縮ゾーン:200°C - 220°C
ダイヘッド:210°C - 230°C
冷却制御: 最高の寸法安定性を得るため、一定温度の水槽で冷却し、急冷による成形品の反りを防止してください。