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PC/ABSへのPBT添加:耐薬品性は向上し、塗装密着はリスクになる

PBTはPC/ABSの耐油・耐溶剤性の隙を埋めますが、結晶相が表面エネルギーを変えるため、塗装ラインの再検証が必要です。

業界ニュース2026-06-23

PBTが解決すること

PC/ABSの弱点は、PC相の油・有機溶剤・極性化学物質への感受性であり、荷重下での環境応力割れにつながります。PBTの導入は、耐油・耐溶剤・耐加水分解性を大幅に改善し、有用な低温衝撃強度は維持します。

洗剤、ガソリン、皮脂に触れる部品 — 電動工具ハンドル、家電パネル、自動車外装トリム — には、PC/ABS+PBTが純PC/ABSより適していることが多いです。

接着力が低下する理由

PBTは半結晶性です。結晶部は非晶部より表面自由エネルギーが低いため、塗膜の濡れとアンカリングが弱まり、碁盤目試験(ASTM D3359)の結果は通常、5Bから3B以下に低下します。

PBTの結晶化も完了に高い金型温度が必要です。金型温度が不足すると表層の結晶化が不十分なままとなり、塗装ベーク中に結晶化と収縮が進んでフィルムを割ったり、密着性をさらに低下させたりします。

補償の方法

金型温度を80〜100 °Cに上げて表層を先に結晶化させ、その上でポリエステル系用に設計されたプライマーと前処理を組み合わせます。PP/PA用プライマーがそのまま使えるとは限りません。表面エネルギーを高めるプラズマ処理や火炎処理が通常有効です。

配合面では、耐薬品性と塗装性のバランスを取るため、PBT含有率を15〜25%の範囲まで下げることも可能です。塗装が必須要件の場合は、金型の製作前にテストプラークで検証してください。

公開日 2026-06-23・業界ニュース・選定の参考情報です。出荷判定値は合意された技術文書をご参照ください。

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