導語:5月14日週時点で、卓創モニタリング109品目中80品目下落(73.39%)。スチレン日均値は9,375元/トン、非一体化装置損失は-607元/トンに拡大。供給収縮と需要改善が併存し、短期的にスチレンは売られすぎ後の修復の可能性も、純ベンゼン弱勢と下流追従不足が反発を制限。
一、化学製品大幅下落:構造的分化が顕著
今週109品目中80品目下落(73.39%)、上昇19品目(17.43%)、横ばい10品目。上昇は芳香族とカーバイドチェーンに集中、下落は塩素アルカリとウレタン上流に集中、サプライチェーンごとの需給格差を反映。
騰落ランキング
| 品種 | 変動率 | 要因 |
|---|---|---|
| トルエン | +5.34% | 芳香族供給逼迫 |
| ジエチレングリコール | +4.91% | 港湾在庫減少 |
| 炭化カルシウム | +4.35% | 省エネ監察で供給収縮 |
| 液塩素 | -28.57% | カ性ソーダ副産過剰 |
| 軟質フォームPPG | -14.29% | ウレタン下流需要弱 |
| 酸化プロピレン | -10.00% | 供給回復+需要低迷 |
分化ロジック
- 上昇品種共通点:供給側に剛性収縮。トルエンは芳香族リフォーミング稼働不足、DEGは港湾在庫減少サイクル、カーバイドは省エネ監察減産期待。
- 下落品種共通点:供給過剩格局。液塩素はカ性ソーダ高稼働による副産過剰、PPGと酸化プロピレンは冷蔵庫・自動車需要の季節性悪化を反映。
二、スチレン:供給収縮と需要改善の弱均衡
スチレンは今週需給が最も際立って改善。日均値9,375元/トン、前週比-2.14%だが需給が悄然と転換。業界稼働率69.29%(前週比-5.70ポイント)、週産量-4.81%。来週は到船減少+輸出増加で在庫の転換点が期待。下流需要は前週比+17.62%、EPS稼働率22.10ポイント上昇の53.32%。
ただし非一体化装置損失は-607元/トンに拡大(前週比35.79%悪化)、純ベンゼン弱勢で中流利益が圧迫。
三、今後の見通し
スチレン短期的に9,200-9,600元/トンレンジで売られすぎ後の修復。供給減少+在庫転換+需要回復で下値限定。ただし9,600以上は純ベンゼン弱勢と下流利益圧迫が抵抗。全体化学製品は弱勢サイクル、省エネ監察による構造的機会に注目。